ハワイでは1年中美しい花々が咲き乱れています。 恵まれた気候と温暖な気温によって、南国の楽園と呼ばれる美しさを支えているんですね。
あれ?ハワイで見たあの花って何て名前でどんな花言葉なんだろう? これを見ればアナタも、ハワイの花について理解できて見方も変わり、ハワイの旅も楽しくなるはずです。 Aloha ~🌸
1、気品のある「プルメリア」
ハワイを代表する花
ハワイのホノルル空港を抜け出すと、甘く優雅で上品な香りにつつまれます。 これはハワイを代表する花、プルメリアの香りです。 ハイビスカス(ハワイの州花)と並びハワイの人々に愛されるプルメリアは、公園、庭園、街路、墓地など、ゆくさきざきで見ることができます。 ハワイでは、花の中心が黄色い栽培品種「シンガポール」が通年で栽培され、装飾品のレイなどに用いられています。
プルメリアの言い伝え
ハワイでは「満月の夜明けに、まだ朝霧に包まれたままのプルメリアの花を集めてレイを作り、好きな人に渡すことができれば、その夢が叶う」という言い伝えがあるそうです。 また、プルメリアの5枚の花びらにはそれぞれ意味があり、「ALOHA」の文字に込められた意味に当てはまるといいます。
ALOHAに込められた意味
ハワイ語の「ALOHA」は、日常的には「こんにちは」「さようなら」といった挨拶の意味で用いられていますが、単なる挨拶の言葉ではなく、ALOHAの一文字ずつにもそれぞれ意味が込められています。
【A】 Akahi(アカハイ)で「優しさにより表わされる親切さ」
【L】 Lokahi(ロカヒ)で「調和により表わされる和合」
【O】 ’Olu’olu(オルオル)で「快さにより表わされる喜び」
【H】 Ha’aha’a(ハアハア)で「慎み深さにより表される謙虚さ」
【A】 Ahonui(アホヌイ)で「忍耐により表わされる我慢強さ」
レイ、髪飾り、コサージュ
頭や首などにかける装飾品のレイは、主にハワイにおいて用いられ、プルメリアの花はレイにもよく使われます。 また、ハワイではプルメリアやハイビスカスなどの花が、髪飾りとして用いられます。 髪にさすときには、未婚者は右に、既婚者は左につけます。
2、上品さ漂う「ハイビスカス」
こちらもハワイの代表的な花、ハイビスカスです。
南国の花として人気のハイビスカスですが、こちらの花言葉は「繊細な美」。繊細という言葉に込められている奥ゆかしさに上品さを感じさせます。 特に、黄色はハワイ州の州花としても良く知られています。
また、色によって持つ意味も変わり、赤は「勇敢」「新しい美」、白は「艶美」、ピンクは「華やか」、黄色は「輝き」といったようにさまざま込められています。
髪飾りやアクセサリーに人気のモチーフなので、購入するときはこういった色の意味も考えながら選ぶと楽しいですよ。
ハイビスカス全般の花言葉は「私はあなたを信じます / 信頼」「新しい恋」「勇気ある行動」「微妙な美しさ」「繊細な美」などがあります。
私はあなたを信じます / 信頼
ハイビスカスを代表する「私はあなたを信じます/信頼」という花言葉は、ヒンズー教の教えに由来していると伝えられています。 インドではハイビスカスを神聖な花と捉え、神様であるガネーシャに捧げるなど、ヒンズー教の儀式で重要な役割を持っています。 ヒンズー教ではハイビスカスは瞑想中の集中力を高めると信じられており、神聖な儀式において用いられています。 また、インド だけでなく、バリなどの東南アジア諸国でも、神々に捧げる花として大切にされています。その信仰心から「私はあなたを信じます/信頼」という花言葉が付けられたとされています。
新しい恋という花言葉
ハイビスカスには「新しい恋」という花言葉も付けられています。 ハイビスカスは花姿の美しさから世界中で愛され、見ているだけで心を明るくしてくれる反面、花を咲かせたその日に萎んでしまう1日花で、実はとても儚い花なのです。 花を次々に咲かせては萎むということを、繰り返すのがハイビスカスで、萎んだ花は人の手で摘み取らなければなりません。 ハイビスカスはたった1日で萎んでしまう1日花ですが、心を込めらお手入れにより新たな花を次々と咲かせるその姿から「新しい恋」という花言葉が付けられたとされています。
勇気ある行動という花言葉
信頼や恋愛などを意味する花言葉が広く知られているハイビスカスの花言葉ですが、実は「勇気ある行動」という花言葉も付けられています。 ハイビスカスはハワイ州花に指定されていることをご紹介しました。 ハワイには常夏のイメージがあり、いつでも暑いという印象をお持ちの方も多くいらっしゃるかもしれませんが、実は年間平均気温が25℃と温暖で過ごしやすいのです。 しかし、雨季には激しい雨に襲われることも広く知られています。 このように、ハイビスカスは暑さや激しい雨にも負けることなく美しい花を咲かせることから「勇気ある行動/勇敢」という花言葉を付けられたとされています。
ハイビスカスが持つカラー別の花言葉
今までにご紹介したのはハイビスカス全体の花言葉ですが、ハイビスカスには約5,000種類の品種があり、多彩な花を咲かせてくれます。ここでは、夏をイメージさせる鮮やかなハイビスカスの色ごとに異なる花言葉をご紹介します。
ピンクのハイビスカス
ピンクのハイビスカスには「華やか」という花言葉を付けられました。 女性向きの花言葉で、プレゼントに贈ると喜ばれる色と言えます。 ピンクのハイビスカスには、フリルが豪華な「ブロワダービー」、中心部が濃く鮮やかな「クリスタルピンク」、八重咲きが可憐な「ドクタープリタ」、コロンとまるい花が印象的な「ピンクマドンナ」などがあります。 どの種類もピンクの色合いが少しずつ異なるので、お部屋の印象や贈る方を想いながら選ぶことをお勧めします。
イエローのハイビスカス
イエローのハイビスカスには「輝き」という花言葉を付けられました。 真青な海や青空に映えるイエローのハイビスカスは、花言葉通り輝いて見えます。 イエローのハイビスカスには、グラデーションカラーになっている「ハーベストムーン」、パステルカラーが印象的な「ポッターズイエロー」、イエローからオレンジへのグラデーションが美しい「イエローベル」、白いドット柄が特徴的な「チェルシー」、八重咲が華やかな「クラウンオブボヘミア」などがあります。 単にイエローと言っても、パステルカラーやビビットカラーなど様々な色合いがあり、そのどれもがとても美しいので、お気に入りの品種を見つけるのをお勧めします。
オレンジのハイビスカス
オレンジのハイビスカスには「繊細な美」という花言葉を付けられました。 オレンジのハイビスカスは、日が昇っている時間しか輝くことができないことが由来のようです。 オレンジのハイビスカスには、大きな花が特徴の「オアフビューティー」、パステルカラーが可憐な「フランクグリーン」、丸形の花が特徴的な「ビーチボール」、オレンジとレッドのグラデーションが綺麗な「ブリーディングハート」、黄色のドット柄が特徴的な「ロサリン」などがあります。
レッドのハイビスカス
レッドのハイビスカスには「常に新しい美」「勇敢」という花言葉を付けられました。 レッドのハイビスカスは、暑さに負けず、いつも美しく凛と咲き誇る姿が由来のようです。 赤のハイビスカスには、白いドット柄が印象的な「ブラックナイト」、花弁の縁がオレンジで明るい印象の「フロリダサンセット」、豪華な花を咲かせる「ハリーズコメット」、鮮やかな赤色が目を惹く「イタリアンレッド」、大きな花に白いドット柄が入っている「ミントキャンディ」などがあります。
ホワイトのハイビスカス
ホワイトのハイビスカスには「艶美」という花言葉を付けられました。 繊細な花びらに美しさ、艶やか、豪華さを感じるホワイトのハイビスカスならではの花姿が由来のようです。 ホワイトのハイビスカスには、ソフトさが印象的な「ミス・ウエノ」、中心部分がほんのりと赤い「テイラー」、パールホワイトが美しい「ザ・パール」、純白の豪華な花が印象的な「ホワイトエレガンス」などがあります。
3.伝説の花「オヒア」
「伝説の花」と呼ばれるオヒア。火山付近に花を咲かせる生命力の高い花です。
美しく咲かせる赤い花ですが、このひとつひとつは実は花びらではなくおしべの集まりなのだそう。ハワイの人々にとっては古代に火の神ペレに捧げたことでも有名であり、特別な花として現在でもレイに用いられています。
また、自然環境によって全く形を変えるという特徴もあり、環境変化への対応力の強い花としても広く知られています。
ある日火の女神「ペレ」が「オヒア」という名のハンサムな男性と出会い、たちまち恋に落ちました。しかしオヒアは既に「レフア」と言う名の恋人がいたため、ペレの申し出を断ってしまいます。
気性の激しいペレはこれに激怒し、オヒアを醜い木の姿に変えてしまいました。 レフアはひどく悲しみ、ペレにオヒアを人間の姿に戻してくれるよう頼みますが、ペレは拒絶。 レフアはマウナケアに住む神「ポリアフ」に相談します。 ポリアフはオヒアを人間の姿に戻すことはできませんでしたが、その代わりにレフアを美しい真っ赤な花に変え、オヒアの木に咲くようにしてくれました。 今でもハワイでは、レフアの花を摘むと雨が降るといわれています。 それは2人が離れ離れになってしまった悲しみの涙なのです。
4.恋い焦がれる花「アンスリウム」
独特の光沢が一際目を引くアンスリウム。ハワイでは「Heart of Hawaii」の名でも親しまれており、バレンタインの時期になるとプレゼントとして贈る人も多いのだそう。
さらに、「恋にもだえる心」・「情熱」といった燃え上がるような意味の花言葉もあり、風水の場面でも恋愛運に効くとされています。
和名では「大紅団扇(おおべにうちわ)」と呼ばれており、大きな花びらがうちわや扇子を大きく広げた様子に似ていることからそのなが付けられています。
色別の花言葉
赤いアンスリウム
「情熱」
白いアンスリウム
「熱心」
ピンクのアンスリウム
「飾らない美しさ」
花名・花言葉の由来
花名の由来
属名の学名「Anthurium(アンスリウム)」は、ギリシア語の「anthosaura(花)」と「oura(尾)」が語源となり、尾のように突き出た肉穂花序の姿に由来します。英語では「Tailflower(尾のような花)」とも呼ばれています。
和名の大紅団扇は、ハート形の紅い仏炎苞がウチワのように見えることから名づけられました。
花言葉の由来
花言葉の「煩悩」「恋にもだえる心」は、ハート形で熱帯の鮮やかな色彩を持つアンスリウムの姿が、誰かに恋焦がれる胸の内のようであることに由来します。
ハート形の花?
花のように見えるハート形の部分はカラー、スパティフィラム、モンステラなどのサトイモ科植物にみられる仏炎苞(ぶつえんほう)です。実際の小さな花は、尾のように突き出た部分(肉穂花序)に密生しています。
5.王者の風格漂う「プロテア」
花の王様という異名を持つプロテア。見た目からもその風格を感じることができます。もともと南アフリカが原産の花であり、ハワイに持ち込まれたのは1960年頃と言われています。
そんなプロテアですが、実はこの花、現存している花の中で最も古い花のひとつとも言われるほど古い歴史を持つ花なんです。
花言葉にも「王者の風格」・「豊かな心」といった王様らしい言葉がついており、ドライフラワーやフラワーアレンジメントなどに多く用いられています。
プロテアの名は、ギリシャ神話に登場する、自分の意志でその姿を自由に変えられる神プロテウスに由来する。 あまりにも立派で荘厳な花が咲くからである。 南アフリカから熱帯アフリカにかけて115種ほどが分布している。 樹高数十cmから数mの常緑の低木で、幹は直立し、葉は互生で、長い柄があり、革質で厚い。
6.花はひっそりと「ブーゲンビリア」
初めて花を発見したフランス人探検家・ブーガンヴィルの名前が由来して花の名前になっているブーゲンビリア。
色あざやかで思わず目を引く花ですが、実は花の部分は中央にある白い部分のみをいいます。
周りを取り巻く部分は葉で、ピンク以外に紫やオレンジなどがあり、遠くから見ていてもそのカラフルな出で立ちについつい目を奪われること間違いなしです。
花言葉は「情熱」で、街中にも多く咲いているのでぜひ見つけてみてください。
オシロイバナ科ブーゲンビリア属に属する常緑のつる性低木。盛夏をイメージさせる赤やピンク、オレンジなどの鮮やかで力強い印象により、贈答品としても好まれてきました。
ブーゲンビリアの種類
ブーゲンビリアの品種は、原種が3種類あり、そこから品種改良が行われたことによってたくさんの種類がうまれました。花に見える包葉には赤やピンク、紫、白、黄色などの色があり、一重のものや八重のもの、中央の花がないもの、グラデーションや2色咲きのもの、斑が入るものなど、様々な種類があります。
フランス人探検家ブーガンビル
1786年、ルイ15世の命により世界一周の旅に挑んでいたフランスの探検家ルイ・アントワーヌ・ブーガンビルがブラジルでこの植物を発見。彼の名にちなんでブーゲンビリアと命名されました。中南米には10種以上のブーゲンビリアが自生しています。ちなみに第二次大戦で日本が激戦を繰り広げたパプアニューギニアのブーゲンビル島も、このブーガンビルの発見によって名付けられたものです。
ブーゲンビリアの花
ブーゲンビリアの花は1輪ずつ付いているように見えますが、実は1輪は花と萼が1つずつの組み合わせで、これが3輪(6輪)が集まって1つの花のように見えています。
原産地の中南米では年中咲いている花ですが、日本ではなかなか環境が合わず、夏も暑すぎるために花が咲きにくくなるようです。
インドに伝わる伝統医学のアーユルヴェーダでは、糖尿病患者の治療に、ブーゲンビリアの葉の成分を用いていたとされています。アーユルヴェーダとは、5000年以上の歴史を持つ世界最古の伝統医学で、実践的な生活の健康法として現代まで伝えられてきました。
昔は贈り物としても人気があり、貰って嬉しい花としてもよく名前があがっていたそうですが、するどい棘をもっていることと、花が落ちやすいことから次第に贈り物としては使われなくなったようです。
7.悲しい恋の記憶「ナウパカ」
花弁が半分しか付いていないこの半円のお花は、ハワイ諸島に生息するお花で、「ナウパカ」といいます。ナウパカには海岸に生息するものと山に生息するものの2種類あり、それぞれ海のナウパカ、山のナウパカと呼ばれています。
ある言い伝えでは昔愛し合っていた若い男女が双方の親に結婚を反対されたためふたりとも命を絶ってしまい、女は海のナウパカに、男は山のナウパカに姿を変えた…とされていて、海のナウパカの花の半円と山のナウパカ2つの花の半円を合わせるとあることが起こると言い伝えられています。 さて、2つの花の半円を合わせると何が起こると言われているでしょう?
答えが気になった方はこちらをチェックしてみてくださいね↓
https://www.aloha-program.com/curriculum/lecture/detail/13
「悲恋花(ひれんばな)」と呼ばれるナウパカ。悲しい名前ですね。
ナウパカには恋がきっかけとなった悲しい話が数多く語り継がれており、そのエピソードから悲恋花と呼ばれるようになったのだそう。
下半分しか咲かないという特徴的な形から半分を相手に手渡してどこかへ行ってしまうといった内容の伝説が今現在でも広く語り継がれています。
ちなみにこの伝説には続きがあり、「ふたつのナウパカの花を合わせると、二人の魂が導かれて恋人たちは結ばれる」という素敵なエピソードも持ち合わせたお花です。
悲しい恋のお話
その昔、ナウパカという名前の美しいハワイアンのお姫様がいました。 ある日ナウパカは漁師のカウイと身分違いの恋に落ちてしまいます。
当時のハワイでは貴族と平民が結婚することは固く禁じられていました。 2人は答えを見つけるために長い旅にでます。 彼らは山に登りハワイアンの司祭に会います。
司祭は、「君達に私は何もしてあげられない。ただ祈りなさい」といいます。 2人が祈り始めると突然激しい雨が降り、2人はこの恋が叶わないことを悟ります。
ナウパカは髪に飾っていた花を2つに裂き、1つをカウイに渡します。 そしてカウイは海のほうへ、ナウパカは山のほうへと姿を消します。 その後、ハワイの海岸と高地には、1つの花の半分の形をした花が咲くようになったということです。
8.輝く未来へ「バードオブパラダイス」
名前も見た目のインパクト抜群の花であるバードオブパラダイス。南国・トロピカルな雰囲気が見た目からも伝わります。高さにすると1m以上にのぼるものもあり、堂々とした出で立ちが大きな特徴です。
花言葉には「輝かしい未来」・「恋の伊達者」などがあり、おしゃれな風格漂っているということが伺えます。
現在では日本にも渡来しており、高級な花として親しまれ植物園で目にすることができます。道に咲いている様子を見るにはハワイで実際に目にしてくださいね。
9.無垢な心を持つ「ジンジャー」
インドやマレーシアが原産地の花であるジンジャー。
生姜という意味のジンジャーが頭をよぎりますが、この花とはまた種類の異なる植物で、これは正式には「ジンジャーリリー」と呼びます。食用の花ではありませんのでご注意ください。
白く綺麗な花をまとっているジンジャーの花言葉は「豊かな心」・「慕われる愛」といったもの。白い花の純粋さが際立つ花言葉です。
このジンジャーは独特の甘い香りを持つため、香料として用いられることが多いです。おみやげ屋さんで香水を見つけたらぜひ香りを試してみてくださいね。
こちらは毎週土曜日に行われているKCCのファーマーズマーケットで売られていたピンクトーチジンジャーです。
トーチジンジャーは、白いものものやローズトーチジンジャーなどあって、上記のジンジャーとはまたお花の形が違い面白いですよ。
ジンジャーの種類
ジンジャーは、白く蝶が舞っているような姿が印象的な花ですが、花色は白だけでなく、黄色やオレンジなどもあります。黄色やオレンジの花は、白い花から品種改良されてつくられた種類です。花からは甘く強い香りを放たれます。
ショウガとジンジャーリリー
ショウガ(生姜)は英語でジンジャーといいます。 このジンジャーリリーもショウガ科の植物ではありますが、花の鑑賞用の品種として江戸時代に日本に持ち込まれたもので、食用としての利用はできません。 漢方にも「縮砂(シュクシャ)」という名前の植物がありますが、これも同じショウガ科の植物ですがジンジャーリリーとは別の植物です。
香料として使われるジンジャー
ジンジャーの花は香りがとても強いため、香料として香水などにも使われます。
ジンジャーは熱帯・温帯が原産の植物です。「ハワイの空港に降り立った時の香りはプルメリア・ココナッツ・ジンジャーの香り」といわれるほど、印象的でポピュラーな香りとして知られているようです。
キューバ人が最も愛する花
ジンジャーはキューバ共和国とニカラグア共和国の国花になっています。原産はインドですが、美しい花姿と香りからキューバ人が最も愛する花と言われているようです。
キューバのスペインからの独立戦争のときや、カストロを指導者に社会主義革命が勃発したときに、キューバの女性運動家たちはジンジャーの花姿と香りに民族の誇りと団結を誓い、胸にジンジャーの花を飾ったと言われています。
10.自分らしく生きる「オオゴチョウ」
日本では沖縄にも生息している温暖を好む花オオゴチョウ。
ハワイでも街中に可憐に班を咲かせていますが、なんととても特徴的な花言葉を持っているんです。それが「自分らしく生きるのが一番」というもの。
個性的な花言葉ですが、とても元気付けられますよね。自分らしくそれぞれの地で華やかに花をつけてきたオオゴチョウらしい素敵な花言葉です。
11、「パイナップル」
花名・花言葉の由来
花名の由来
パイナップル(Pineapple)は中世英語で松(pine)の果実(apple)で「松ぼっくり」を意味しましたが、18世紀ごろに似た外見をもつパイナップルの果実の名前になったといわれます。
現在「apple(アップル)」はリンゴを指しますが、かつては果実一般を指すものとして用いられていました。
花言葉の由来
パイナップルの大きな果実は、多くの果実のかたまりで、外側のうろこ状の一区画が一個の花の果実です。花言葉の「あなたは完全です」もたくさんの果実が一つに結合している様子に由来するといわれます。
コロンブスのアメリカ大陸発見
パイナップルもトウモロコシ、ヒマワリ、サボテン、カンナ、マリーゴールドなどと同じように、コロンブスがアメリカ大陸を発見(1492年)した後にヨーロッパに持ち込まれた植物です。しかし、ヨーロッパでパイナップルが栽培されるようになったのは18世紀に入ってからでした。
12、あなたを誇りに思う「イリマ」
半神半人のマウイが、巨大なうなぎを退治してくれた際、感謝の心を込めてイリマのレイを贈ったことから、「あなたを誇りに思う」という意味の花言葉がつけられたと言われています。もっとも高貴なレイフラワーとされるイリマ。フラの女神ラカ(Laka)が化身できる姿のひとつとされています。
学名Sida FallaxのIlima(イリマ)は、ハワイ6島すべてで見られる在来種。 常緑の小低木で、環境により、樹高、葉の大きさや形、花の大きさや色が大きく異なります。自然環境によって姿形に違いが見られる野生のイリマは、イリマ・クー・クラと呼ばれているそうです。
イリマは、5枚の花弁を持つ花。Ilimaの「lima」の語源は、数字の5です。イリマの花で作られたレイは、古代は王族「Alii」や高貴な人々のみが身に着けることができるロイヤルレイとされてきました。小さく繊細なイリマの花でレイを作るには、約500輪から1000輪もの花と、作る根気強さが必要です。
女性たちによって心を込めて作られたレイは、「幸福のシンボル」とされ、旅立ちや儀式にも使われました。昔は病気の治療にも用いられ、イリマの花から採れる汁は子どもが、花は妊婦さんが食べることもあったと言われています。
13、朗らかで気品のある「ジャスミン」
花言葉:愛想の良さ・朗らかで気品のある・優美・愛らしさ・官能的
花言葉「愛想の良さ」や「優美」は白く清楚な姿から、「官能的」はエキゾチックな香りを持つことに由来しています。 昔、ジャスミンの花はピンク色をしていましたが、キリストが十字架にかけられた日の翌朝、悲しみのあまり白くなってしまっていたという伝説があります。
ハワイのレイに使われる花として代表的なもののひとつが、Jasmine(ジャスミン)です。 ハワイ名は「ピカケ」。ハワイ国王の王女プリンセス・カイウラニが、愛するジャスミンが咲く庭で、大好きな孔雀(ピーコック)を飼っていたことにちなんで、「ピカケ」と呼ばれるようになりました。
ピカケのレイを作るには、1本のレイに対して約100輪以上の花を使います。 少しずつ花が咲くジャスミンは、花を集めるのが大変です。 昔、クイーンやプリンセスがたくさんのピカケのロングレイを身に着けたことから、ピカケレイは特別なレイとされていました。 今では、ピカケレイは女性のためのレイとされ、花嫁のレイとも呼ばれています。
ピカケは、本数によってメッセージが異なっています。 1本から2本は「友情」、2本から4本は「ロマンス」、5本から6本は「愛してる」、6本以上は「あなたは花嫁」。ロマンティックですね。
14、優美・高貴 「オーキッド」
ハワイには、アロハの島、虹の島、パイナップルの島、太平洋の交差点、太平洋の楽園など、たくさんのニックネームがあるが、そのなかのひとつに「ランの島(Orchid Isles)」というものがある。1年を通して気温が安定した温暖な場所が多いハワイは、ランの栽培に適している。さらに、貿易風がもたらす適度な降水と、50~80%という湿度も、新鮮な空気を好むランの生育に向いているという。
ハワイを訪れる旅行者は、ホテルの枕元や、料理皿や、あるいはトロピカルカクテルのグラスに添えられた、美しいランを目にする機会がたびたびあるだろう。また、歓迎のしるしとして、ランのレイを首にかけてもらうこともあるかもしれない。ランは、ハワイの「おもてなし」を象徴する花だと言っていいだろう。
花言葉:優美な女性(カトレア)・高貴な美人(シンビディウム)・純粋な愛(コチョウラン)
オーキッドとは、世界中にある700属以上15000種の蘭のひとつ。ハワイのレイにもよく使われる花です。種類別の花言葉も持つオーキッド。コチョウランの花言葉が「純粋な愛」や「幸福が飛んでくる」であることから、結婚式でもよく使われる花となっています。
日本語名 | ラン(蘭) |
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ハワイ語名 | ʻokika、ʻokika honohono(Dendrobium anosmum)、ʻawapuhi-a-Kanaloa(Liparis hawaiensis) |
英語名 | orchid(s) |
分類 | ラン科(Orchidaceae) |
花言葉 | 優美な女性(カトレア) 高貴な美人(シンビディウム) 清純(コチョウラン) |
キャトリーア属(カトレア)
Cattleya
![Cattleya sp.](https://www.anuhea.info/images/plants-flowers-hawaii/orchid-cattleya-01.jpg)
オーキッド産業における主要なハイブリッドのひとつ。花の色、大きさ、形は様々。フリルのようにひらひらとした、ゴージャスな姿のものが多い。花には芳香があるものとないものがある。結婚式などの特別な機会で使用されることが多い。花言葉は「優美な女性」。【写真3】
シュンラン属(キンビディウム、シンビディウム)
Cymbidium
花は1ヶ月かそれ以上長持ちするが、バルコニーなどの日当たりのよい場所に置く必要がある。花言葉は「高貴な美人」。
シクノチェス属
Cycnoches
落葉性、もしくは半落葉性の着生ラン。逆さになった下向きの花をつけるものが多い。
アツモリソウ亜科(レディスリッパー)
Cypripedioideae
![Paphiopedilum sp.](https://www.anuhea.info/images/plants-flowers-hawaii/orchid-paphiopedilum-01.jpg)
アツモリソウ属(Cypripedium)、メキシペディウム属(Mexipedium)、パフィオペディルム属(Paphiopedilum)、フラグミペディウム属(Phragmipedium)、セレニペディウム属(Selenipedium)の5種からなる亜科。袋状の唇弁が婦人の室内用上履きに似ていることから、英語ではレディスリッパー(lady slipper)と呼ばれる。ハワイではパフィオペディルム属とフラグミペディウム属のみがみられる。
セッコク属(デンドロビウム)
Dendrobium
![Dendrobium sp.](https://www.anuhea.info/images/plants-flowers-hawaii/orchid-dendrobium-01.jpg)
1,700種以上からなる大きな属。原産地は東南アジア、オーストラリア、フィジーを東限とする太平洋など。栽培が簡単なため、ハワイではリゾートエリアでたくさん使用される。 花は紫色もしくはピンク色で、芳香がある。 ハワイでシングル(一重)のオーキッドレイに使用されるのは、ほとんどがデンドロビウムである。
ミルトニア属
Miltonia
中央アメリカと南アメリカ原産の着生ラン。 花の色や形は様々。茎に複数の花をつける。花は芳香がある。茎は長いもので2.5mになる。
コチョウラン属(ファラエノプシス)
Phalaenopsis
![Phalaenopsis sp.](https://www.anuhea.info/images/plants-flowers-hawaii/orchid-phalaenopsis-01.jpg)
東南アジアとオーストラリアが原産で、約40種からなる。属名のPhalaenopsisは、「蛾のようなラン」という意味で、花の姿が蛾に似ていることに由来する。 英語名のmoth orchidも、moth=蛾、orchid=ランで、属名と同じ由来。 花は白色かピンク色が多い。ハワイでみられるピンク色のランの多くはコチョウランの仲間である。花は約3ヶ月もつ。優雅で美しい花に魅せられた多くのファンがいる。主に室内の観賞植物として育てられる。花言葉は「清純」。
ソブラリア属
Sobralia
着生ではない種が多い。直立し、高さは30cmから大きなものでは9mになる。昼のあいだの1日だけ花をつける種が多いが、1年を通して何度もつける。花には芳香がある。ハワイでは造園に使用される。
15、「モンステラ」
観葉植物としても人気のあるモンステラは、ハワイでは野生で大きくなったものもよく見られる。 葉に切れ込みが入り、穴も開くのが特徴。似た葉で切れ込みは入らず、穴だけのものはモンステラ族のマドカズラと呼ばれる種。
常緑のつる植物。穴が空いたユニークでエキゾチックな姿の葉が好まれ、装飾用や観葉植物として熱帯地域で広く栽培される。 ハワイでは一般的に広く知られている植物で、アロハシャツやバッグなどの絵柄や、ハワイアンキルト、ロゴのモチーフとしても人気がある。
日本語名のホウライショウ(鳳莱蕉)は、パイナップルを表す「鳳梨」や「黄莱」、そしてバナナを表す「蕉」を合わせた言葉であるという。モンステラの果実がパイナップルとバナナを合わせたような味であることに由来するらしい。
穴の空いた葉がスイスチーズを彷彿させることから、英語ではSwiss cheese plantと呼ばれることもある。
属名でもあるモンステラ(Monstera)は、「怪物のような」や「異常な」などの意味があるラテン語の言葉に由来する。穴が空いた葉からついた名前だろうか。種小名deliciosaは、「味が良い」という意味のdeliciousに由来する。
![モンステラの葉](https://www.anuhea.info/images/plants-flowers-hawaii/monstera-deliciosa-04.jpg)
ホウライショウ属
モンステラが属するホウライショウ属(Monstera)は、約60種からなる草本もしくは常緑のつる植物。原産地はメキシコ、ブラジル、ボリビア。
本種以外にはマドカズラ(Monstera friedrichsthalii【写真3】)やハネカズラ(Monstera standleyana)などが知られるが、一般的に「モンステラ」と呼ぶ場合は本種Monstera deliciosa(モンステラ・デリシオーサ)のことをさす。
![マドカズラ](https://www.anuhea.info/images/plants-flowers-hawaii/monstera-friedrichsthalii-01.jpg)
利用
![モンステラの果実](https://www.anuhea.info/images/plants-flowers-hawaii/monstera-deliciosa-03.jpg)
熟れた果実は食用になる。熟れるまで1年以上かかる。筆者は食べたことがないが、パイナップル、バナナ、マンゴーなどを彷彿させる、いかにもトロピカルフルーツという味がするらしい。
果実は生食されるほか、飲み物やアイスクリームの味付けにも使われるという。シュウ酸カルシウムを含むため、熟れていない果実を食すと口内や喉に痛みが出るそうである。
16、ハーブの女王 魔法の薬「ノニ」
ノニはハワイやポリネシア諸島に自生する高い免疫機能アップ効果をもつ植物で二千年以上もの間、「奇跡のハワイアンマジックフルーツ」と呼ばれ、癌、糖尿病、高血圧等の成人病の他、風邪、鎮痛、炎症、消化不良、動脈硬化、切り傷、感染症などの万能薬として、現地の人々の健康管理を強力にサポートする不思議な果実でした。 免疫力を高め、アレルギーや感染症などにも抵抗のある健康的な体を維持できます。
ノニには、癌、糖尿病、高血圧等の成人病の他、風邪、鎮痛、炎症、消化不良、動脈硬化、切り傷、感染症などに効力のある物質が含有されています。その中で最大の特徴といえば「免疫組織の強化、すなわち自然治癒力を高める効果」にあると言えます。
生活習慣病といわれている高血圧・高脂血症・糖尿病にもノニの効果が大いに認められています。
ノニは血管をひろげ、血管に弾力性を与えますので高血圧や動脈硬化を改善し、脳血栓・心筋梗塞・脳梗塞・狭心症などの血管病を予防します。また、血中コレステロール値を下げ、高脂血症の改善に効果があります。その他、インスリンの効力を増大させることによって血糖値を下げてくれます。
そのノニの成分をギュッと1粒に凝縮。サプリメントなので簡単にお召し上がりいただけます。
17、カロ(タロ)
![b0187082_15433160.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/200906/20/82/b0187082_15433160.jpg)
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古代ハワイアンの創世記伝説によると、空の神様には長男がいましたが生まれてすぐに亡くなり、そのお墓の上に生えてきたのがタロイモだったそうです。そしてその神様の次男が古代ハワイアンの祖先となりました。長い歴史を持つこの植物をハワイの人々はとても大事にしているのです。